直腸がんの場合は自然肛門に人工肛門を増設することがあります。
自然肛門とは健康な状態の人が便を排泄している肛門のことを指します。
肛門とだけ呼ばれる部分のことで、人工肛門ではそれとは別に肛門を設けます。
人工肛門とはストーマと呼ばれるようになってきました。
がんと肛門括約筋が近い場所にある場合にはがんが潜んでいる可能性も考えて切除しますから肛門を残しておくことが出来ませんので、人工的な肛門を増設する必要が出てくるのです。
肛門括約筋が無ければ肛門を開けたり閉じたりすることが出来なくなりますから、肛門の形が残っていても便を排泄する機能として肛門は利用できなくなるのです。
人工肛門は自然肛門の場所に出来るばけではありませんから、増設という言葉を用います。
へその斜め下に用いられるのが一般的です。
人工肛門に括約筋はありませんから自然肛門のように便やおならを我慢したりすることはできません。
そのため便やおならがいつ出るのかは分からないと言ったデメリットがあります。
ですから人工肛門には受け皿を用意して置く必要があるのです。
新しい排便の習慣になれるのは大変ですが、人工肛門があることによって食事を行うことが出来るのです。
人工肛門を付けていても日常生活は通常通り行うことが出来、スポーツも行えますし、温泉に入浴することも可能です。
ただし自然肛門とは違いケアが必要になりますから障害者手帳を貰うことが出来、ケアに掛かる費用も少なくなります。
自然肛門と人工肛門

